読書

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」読了。 ああ・・・!やっぱり私、森田と三浦が好きだ・・・! 伊坂の書く、難儀な男が大好き。 二人して先がないのだが。ヨヨヨ。 三浦は、私の頭の中でキャラが一人歩きする系です。妄想突入。 彼みたいなのがさ、二十面相と明…

司馬遼太郎「夏草の賦」読了。 わー久しぶりにボロ泣きしたー。 なんだかもう、何が悪かったのかなんなのか。 この人、動物占いしたらチーターなんじゃないのか。(笑) 行動も早いが諦めるのも早いという・・・。 取りあえず四国に行きたくなりました。 高知・・・…

つい「ガラスの仮面」を久しぶりに読破してしまった。 久しぶりに読み返すと、 自分より遥かに大人だと思っていた人が、 同い年ぐらいになっていて驚くわけですよ。 最初に読んだ時は、1巻の北島マヤでさえ年上だったのに、 いまや最新刊の速水真澄と肩を並…

海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」読了。 「ナイチンゲールの沈黙」と同時系列〜! 本を読み始めた時には ジェネラル・ルージュ→血まみれ将軍こと速水晃一役を 堺雅人氏が演じる事が判っていますから、 あれもこれも堺さんがやるかと思うと顔がニヤけま…

今野敏「隠蔽捜査」読了。 あらやだ面白かった! キャリア官僚を主人公とした警察小説です。 主要登場人物の肩書きの平均値がこれほど高い警察小説も珍しいでしょう。 主人公のキャラクターがまたいいのですが、 「キャリア(警察)たるもの○○すべき」という…

東野圭吾「聖女の救済」読了。 後だし雰囲気もないではないですが(笑)、王道ミステリィでしたね〜。 本文378頁の内、湯川の登場は122頁目! これは探偵ものではなく刑事ものです。 謎解きも刑事達の奔走が土台になっているから好き。 トリックもまあ満足。 …

海堂尊「イノセント・ゲリラの祝祭」読了。 ・・・・最早これっぽっちもミステリィじゃない!!!!主役は誰だ!(笑) 筆力があるので、読んでいる最中は面白いですが、 SWシリーズをEP4〜6を見ずにEP1〜3を見てしまった感じ。 うん?なにか私の知らぬ世界がど…

「ガリレオの苦悩」読了。 ああああああ。 湯川が福山にしか見えない。(笑) おかしいなあ。内海はコウに見えないのに。 まあ男性作家が女性を書くと好みが大きく反映するしな・・・。 でも湯川のキャラは絶対変わったヨ! 東野さん、福山のイメージを吸収しちゃ…

最近読んだ本。 法月綸太郎『生首に聞いてみろ』 有栖川有栖『妃は船を沈める』 海堂尊『ナイチンゲールの沈黙』 ミーハーミステリィファンなラインナップ。 法月は初めて読みましたが、 探偵役が間違った仮説を堂々と説くという、新たな手法に戸惑いました・…

海堂尊「チーム・バチスタの栄光」読了。 家族で読んでいないのが自分だけだったのだが、 ドラマが始まり、家族の原作ファン故のテンションに着いて行けず、 慌てて兄貴から借りて読みました。 色々あるけど面白かった! 最初の伏線で、犯人はこいつかな?と…

有栖川有栖『火村英生に捧げる犯罪』読了。 うおう。とうとう火村も准教授か。 助教授でずーっと親しんで来たから、 ワトソン君がワトスン君へと変わったかのような 一抹の寂しさを覚えます。 トリックとしては『四風荘〜』が面白かったけど、 この形にした…

「ハリー・ポッターと死の秘宝」読了。 32章→33章と読み進めた後、32章のラストを読み返して号泣。 スネイプ・・・・・・!!! 馬鹿だ馬鹿だと思っていたけど、コレほどまでとは思わなかった・・・! これから沢山の幸せや楽しさを得るであろう人々が バタバタと死ん…

伊坂幸太郎「終末のフール」読了。 あと三年後に小惑星が落ちてきて地球が終わる。 そんな世界の中でどうやって生きたいのだろう・・・という短編集。 登場人物達の多数が、大切な人を暴徒化した民衆に殺されており、 そうでなければ、世を儚んで自殺していたり…

恩田陸「蒲公英草紙 常野物語」読了。 泣いてしまった。恩田で泣いたのは始めてですかね。 この本は、常野シリーズの第二弾にあたり、 第一弾が短編集だったことを思えば、常野シリーズ初長編。 「光の帝国」も第三弾の「エンド・ゲーム」も 常野の人たち(=…

伊坂幸太郎「魔王」読了。 おっと伊坂にしては珍しいテンポの文章です。 いつもよりゆっくり。 でも相変わらず透明感のある文と世界観。 本編に挟まる小さな日常も 効果的に繰り返されるセンテンスも、伊坂らしくて良い。 重力ピエロに続く、兄弟主人公。 伊…

恩田陸「エンド・ゲーム 常野物語」読了。 「光の帝国」のなかの「オセロ・ゲーム」の続編。 『裏返す』『裏返される』という表現が面白い。 結局それがなんなのかに言及しないまま、話がすすんで行くのも恩田らしい。(笑) 恩田は世界観を作るのが上手い。 …

恩田陸「光の帝国 常野物語」読了。 例えばの話である。 桃太郎のお話は、鬼ヶ島に行く直前で話が終わったとしても面白いだろうか? さるかに合戦では、猿が家に戻る直前で終わっても面白いだろうか? 私は、それでも話はちゃんと成立すると思う。 何故なら…

佐々木譲「制服捜査」読了。 ここ2週間ぐらいの枕本でした。 図書館で借りた本は、布団の中には持ち込まないため、 寝る前用の本、通称枕本が登場し、二冊同時並行で読むこととなる。 ちなみに、枕本があまりに面白いと睡眠時間を削るし、 あまりにつまらな…

森博嗣「ηなのに夢のよう」読了。 事件が起きているようで起きていないようで起きている本。 この本がこのシリーズのターニングポイントなのは判る。 保呂草さんも活躍しそうだしね。 五十過ぎてアンタまだそんなことやってんのか。 二十代から続くこの発展…

恩田陸「三月は深き紅の淵を」読了。 いやー・・・。凄いわ〜。恩田凄いわ〜。 お話は幻の本に纏わる四部構成のお話なのですが、 とにかく構成が素晴らしい! 丁度マトリョーシカを内側から見ていくような感じなのですが、 最初、例えばドードー鳥 の絵が描いて…

恩田陸「ネクロポリス」読了。 "お客さん"として死者が実体を伴って戻ってくる街。 今年は巷を騒がすの連続猟奇殺人事件の被害者も戻ってくる。 そして新たに起こる殺人事件。 果たして犯人はつかまるのか。 この聖地の謎は。 ・・・・というような前フリで始ま…

恩田陸「図書室の海」読了。 短編ならではの瞬間最大風速の切り取りがとても面白かったです。 短編の良いところは、 長編では使うことの出来ない雰囲気だけの書き飛ばしだったり、 叙述トリックに近いものであったり、 良い意味での『・・・な〜んちゃって。』だ…

恩田陸「ユージニア」読了。 まずはブックデザインが素敵。祖父江さんらしいなあ。 そして内容。 17人が毒殺された事件を、何人かのインタビュー形式で書かれています。 だから、その人の主観と憶測に過ぎず、むろん偏った見解もあり。 沢山のピースが繋がり…

樹林 伸著「ビット・トレーダー」読了。 バイト先の役員が読むビジネス書をよく買いに行かされるのですが、 紛れてこの本がありました。 金田一少年とかの原作者だというのを知っていたので、 書籍を渡す際に「面白そうですね〜」と言ったら、 2.3日して貸し…

某雑誌で漫画化されたのをきっかけに、 小野不由美「屍鬼」再読。4回目。 発売当初は下巻を一晩で読んだものだったけど、今回は丸一日かかった。 集中力の差だろうか。流石に10年前のようにはいかない。 ていうかニ段組ってサラサラ読めなくて苦手だよ。 (…

海堂尊「螺鈿迷宮」読了。 頭の中では「螺旋迷宮」にタイトルチェンジしている。 本編に螺旋階段も出てくるもんで、イメージがごっちゃになってしまった。 て言うか、装丁に惹かれて選んでしまったが、 どうも読む順番を間違えたようだナ。 バチスタが先だっ…

東野圭吾「容疑者Xの献身」読了。 やっぱり長編は良い。人物の心理的アップダウンがある。 何で怒り、何で悲しむかは、 その人の本質を見極める重要な手がかり。 久しぶりにミステリィで泣いてしまった。 トリックも上質。 事件的には第一の殺人しか起こって…

海堂尊を読みながら東野圭吾を読んでいたのだが、 やっぱり短編集の方が早く読める。 ・・・という訳で東野圭吾「探偵ガリレオ」読了。 タイトル出すと流石に恥かしいな。 でもドラマの一話目を見たときに、 最後のどんでん返しが面白いなと思ったんですよ。 そ…

中嶋博行『違法弁護』読了。 最初の20P位読んだ後、3週間程ねかしてしまった。 リーガルサスペンスというジャンルは初めてでした。 検察と県警と弁護士の三点視点で 法律の用語が飛び交い(リーガル物ですから・・・!) えっちらおっちら読みました。 新ジャンル…

有栖川有栖「女王国の城」読了! 江神シリーズ第四作! 待ちに待ったよ!十年待ったよ!! いつの間にか江神さんの年齢を追い越していて、かなりビビッたよ! 第一作「月光ゲーム」は謎も王道。 作者自身の若々しさに少し照れながら読んだ。 第二作「孤島パ…