樹林 伸著「ビット・トレーダー」読了。


バイト先の役員が読むビジネス書をよく買いに行かされるのですが、
紛れてこの本がありました。
金田一少年とかの原作者だというのを知っていたので、
書籍を渡す際に「面白そうですね〜」と言ったら、
2.3日して貸してくれましたよ!やった!
忙しいくせに読むの早いナ。


どんなものかと思ったけど、すんごく面白かった!
株取引にまつわるクライムものなのですが、
専門用語がバンバン飛び交っているのに、手に汗握りました。
読みながら大興奮。これは筆力あるなあ。
株は大暴落・大暴騰しても、
売買が完了するまでは損も得もしていない訳で、
このタイムラグをついてきてるんですよ。
僅かな時間をついて犯罪を解き明かしていくので、登場人物もこっちも焦る焦る。(笑)
に、二億の損失が!ひっくり返すことができるのか!ってなもんです。


装丁も良いです。
全部読み終わった後に、書店カバーをはずして装丁をちゃんと見たのですが、
思わずホロリときました。
作中に株の大暴落をかましたリアル某社の名前が上がっていて、
知らない話じゃないだけに大笑いしました。(酷)