東野圭吾容疑者Xの献身」読了。
やっぱり長編は良い。人物の心理的アップダウンがある。
何で怒り、何で悲しむかは、
その人の本質を見極める重要な手がかり。
久しぶりにミステリィで泣いてしまった。


トリックも上質。
事件的には第一の殺人しか起こっていない長編も珍しいんじゃないかな。
最後で、どっちも選べない嫌〜な場所を書いてきている割には、
後味はそんなに悪くなかった。
湯川先生は、良くも悪くも子供みたいな人で、可愛いと思う。


途中、湯川先生が白のパンツに黒のカットソーという格好で出てきて、
「お前もか!!!!!」とかなり盛大に突っ込んだ。
(注:有栖川有栖の描く探偵、火村英生助教授も、
白のジャケットに黒のシャツという碁石ファッションをご愛用。)
なんで大学助教授探偵はそんなにもコントラストが強い組み合わせを好むのか。
白じゃなくて、ベージュとかカーキとかそこらで売ってるものにしようよ!
もういっそ碁石ファッションでも構わないから、せめて色を逆にしてみないかね。


何?映画化決定ですって?
是非ワトスン役は草薙刑事でお願いします!!!
これはワトスン役が刑事であり、数少ない友達だから、
湯川先生があんだけ苦しむんだろ!
コウがやっちゃダメだ!出てもいいけど!