■

今野敏「隠蔽捜査」読了。


あらやだ面白かった！
キャリア官僚を主人公とした警察小説です。
主要登場人物の肩書きの平均値がこれほど高い警察小説も珍しいでしょう。


主人公のキャラクターがまたいいのですが、
「キャリア（警察）たるもの○○すべき」という原則を非常に重んじるんですね。
その原則は理論が通っていて正しい面がある。
でもこのタイトルからして、そういう事態じゃなくなるんです。
幼馴染の警視庁刑事部長が大人の事情で苦しむ中、
この二人の関係性が物語を深くします。

文章も綺麗で読みやすいし。
上手いテクニックを使っているんですよ。
だから最後までグワーと読める本です。参考にしようー。
ともすれば、睡眠時間を侵食してきます。


ちなみにこの主人公、
私の友人に相通じるものがあって、笑いながら読みました。
似てるとは言わんが、親近感を覚える。


え？なに？ドラマになったの？
竜崎(主人公)が陣内？伊丹(幼馴染)が柳葉？
ないないそれはない。(笑)