映画『パコと魔法の絵本』鑑賞。


強烈なビジュアルコンセプトのある作品はやっぱりチェックしたい。
ごちゃごちゃと色数が多くて物が多い!こういう画面は好きです!
舞台のお話を、とても舞台的に映画にしましたね。
照明の使い方がすごい綺麗でしたー。


お話は・・・もうちょっと上手く構成する事ができたんじゃないかなーとは思った。
視点がパコにも役所にもガマ王子にも微妙に寄りきれていなくて、
でも客観性を保てるほど、どのキャラも突き放していない。
見ていて泣いたけど、もっと泣くことの出来る素材だと思うのだよ。


あと、大貫の役は役所じゃないほうが良かったんじゃ・・・。(苦笑)
もうちょっとキャラっぽく演じてくれる人なら、
映画のコンセプトとのバランスが取れた気がする。
他キャストは良いよ!パコが凄く可愛いんだ!
妻夫木はこういう役をやらせるとやっぱり上手い。
サダヲはおいしい!アンナちゃんはあんな外見なのに可愛い!
一瞬の彦摩呂が凄い強烈だった。


それでも今までにない類の日本映画です。
こういう映画は作るのにも大変な苦労があると思います。
各スタッフ・キャストの些細なコンセプト認識のズレが、簡単に映画を崩壊させてしまうし。
チープに見えることって、往々にして凄い時間がかかったりするし。
子供っぽい体裁ですが、やっぱりこれは大人のための映画だと思う。
子供が見て、どういう感想を持つのかは、すごく興味があります。
イマジネーションを刺激してくれる映画でした!