友人に薦められて『ピカレスク 人間失格』を購入。


芝居が出来ない人間(河村隆一)に、高い技術が必要な芝居をさせない演出。
監督グッジョブ。
こう・・・リアル絶望先生な太宰でした。
首吊り自殺に失敗して、折れた枝を見上げるところとか特に。


女性のキャスティングが良かった。
テーマが暗いと言われる映画ですが、そこまで暗いとは思わないなー。
愛を書きたいから、誰かと揺らぎ要素の強い恋愛をしたくなるだろうし、
プリミティブな人間性を書きたいが故に、
死の僅か手前まで行ってみたくなる気持ちは良く判る。


ラストの入水シーン。
あそこまで来て、最後死ぬことに抵抗したら、違ったかなと
思ったり思わなかったり。