文楽を見に国立劇場に行ってきました。
大学の同期が人形遣いさんとお知り合いなのです。
・・・・どういう交友関係でしょうか。(笑)


演目は『冥途の飛脚』。
近松門左衛門の代表作で、
曽根崎心中」「心中天網島」と並ぶ三大傑作の一つらしい。
主人公の忠兵衛が遊女梅川のために、預かった公金を使う話なのですが、
この忠兵衛、泣き落としをする。勢いに任せて大口をたたく。
とにかく状況判断が甘くてウッカリさん。
ハッピーエンドではないのですが、どこを悲しんでいいのやら良く判らない。(笑)
歌舞伎もそうだが、この手の話は突っ込みどころが多い。
日本人が培ってきた『物語』に対する意識をいつも思う。
見せ場のための物語を観客が望んだとするなら、それは高度な観客だと思う。


終演後は舞台裏も見せていただき、人形も持たせて頂ました!
弁慶の人形が凄い。150センチ位ある上に重い!!!
これで肘が90度になるまで上げるとか不可能だから!
60歳70歳が左手だけで支えるかと思うと信じられない。
また、文楽の人形の高い頭身が不思議で、質問をしたら
頭を大きくした時代もあったけど、結局十二頭身ほどで落ち着いたとのコト。
それは凄く面白い話だ。


その後、同期4人で飲茶で喋り倒し、完全初心者を引き連れてダーツへ。
私が一番の経験者だったので、まずは講習会から。
といっても
「こんな風に投げるらしいです。あとは周りを見ながら自分にあったのを探して下さい。」
と基本は放り投げ先生。
それでもみんな、あっという間に刺さるようになり、
後半はゲームとしてちゃんと成り立ちました。恐ろしい・・。
なんとか経験者の面目は保ちましたが、紙一枚の厚さの面目でしかなかったナ。


夜もみんなで日本酒を飲み明かし、また喋り倒してきました。
大学の同期というのもまた不思議に特別な関係性ですな。