「FLY,DADDY,FLY」鑑賞。


男性特有のリリカルさにやや照れながらも、面白く見ました。
男二人で告白しあっていて、驚きもしましたが。
うん。男性が男二人の話を作る時には、良く起こることだ。


堤お父さんカッコいいなあ。
家族の書かれ方が非常に好きでした。
この手のお話だと、必ず妻が「あなた・・そんな危ない事は止めて!」とか言い始めて、
そう言われるとお父さんも逆に引っ込みつかなくなっちゃって
「いや、やるんだ!」的な流れに行きがち。
妻も娘も全部判っていながら、
それでも父を止めも表立っての励ましもしなかったのがナイス。


家族相手に強い父を自らアピールするのは薄く感じるよな。
本当は強いわけじゃない、普通のお父さんが
一生懸命に心身ともに強くなっていくのが清清しい。


少年たちも爽やかで馬鹿でいい。
棒読みが気にならないでもないのがいるが(笑)
男の子、という人種が羨ましくもなる。
チラっと出てくるおっさん達もすごくいい。
君らがいなかったら寂しいよ。


何かを責めもせず、言い訳もせず、逃げもせず、
静かに現実の理不尽さと戦う登場人物達が凄くいいと思います。