時をかける少女」鑑賞。アニメの方。原作は未読。


“ここの部分をもっと見たかった!”と思うところも含め、
とてもとても素敵な作品でした。
切ない。切なくて愛しくなるお話。


一部の宣伝では、恋愛の話として打ち出していましたが、
これは恋のお話ではない気がします。
主人公の真琴が頑張ったのは、
相手が好きだからだけでなく、相手がとても大切だったからだと思う。
その違いが凄く良い。
誰かのアイデンティティを大事にしているお話。
こういう事を表現してくれるお話って、実は少ない。
見ていて優しい気持ちになります。


クライマックスの『なんでだろう?』ってセリフが
心にガンッと響くんですよー。うう。切ない。
ここでこのセリフって凄いなあ。見事に切り抜いている。
アニメーションとしてもレベルが高いし、(動く・・・!)
作品としても構成と演出が素晴らしい。
泣いちゃったよー。


“時をかける”は過去に戻ることだけを意味しない。
未来へ向かう意味も含めるのなら、私たちは全員“時をかける少女”なのだ。
・・・てなコトを書いて締めたくなります。
ああ、晴れやかな気分になった。
良い作品は世界を救う。(主に私の。)