「パフューム−ある人殺しの物語」を見てきました。
映像から香りがする!というコメントを聞きつけ、
他は何の前情報もなく鑑賞。


だいたいクライマックス直前にはオチの予想がつくじゃないですか。
しかし、遥かその上を行かれました。
いや〜。私もまだまだだ!(笑顔)
あれを真顔でやりきった所をむしろ称えたい。


映像は評判どおり綺麗でした。
主人公側で色数が抑えられている分、
ヒロインの赤毛がこの世界に美しく映えます。
小説原作にありがちなナレーションの多さがちょっとだけ気になったかな。
お話的には、最後の最後に、香りだけではない可能性に
主人公が気付いてしまったのが逆に切なかった。
だって彼にはそこが決定的に欠けてたんだもの。
何もかもをやっちゃった後の気付きって、やるせないよ。


彼が最後に行き着いた場所が、
断罪ではなく、ただの望みであって欲しいと思うのは
宗教的な背景が多分に絡むかしら。やっぱり。