兄貴がDVDを買ったので「フラガール」を観る。


もう何度も泣きました。
お話は「天使にラブソングを」とかと一緒の再生物語ですよ。
駄目だったものが、異邦人の参入により色々あって良くなるという形式。
映画ではありがちなパターン。
だからこそ技術や情熱が問われるんです。


感動を引き出しやすいのですが、
なんせこの形式は、実際に流れている時間が結構長いんです。
最初はこんなにダメだったんだ!という状況から
訳あって異邦人の参入があり、
大抵の場合「俺はもうダメだ・・」的な脱落者が出て、
引き止めて再度挑戦させるか、残された人間がションボリするかして、
なんか外部からの圧力もあったりして、
そんな中、皆で超必死にやったんだゼ!的な長い時間があり、
最後は上手くいって大成功する・・・という一連を
登場人物の感情変化も合わせて二時間程度に収めるわけですね。
何処を取捨選択するかが、監督なり演出家なりの腕の見せ所。
いやー。勢いのある大胆さがありました。
こういう優先順位を持っている人は好きなんだよな〜。


ていうかアオイユウが!!
良いのよ!すんごく素敵。どの表情も見ていたくなる。
笑っているのも泣いているのもいいけど、
誰かに敵意を向けている時の表情がドキリとします。
松雪も優ちゃんも両方ケンカっぱやくていいキャラでした。
二人とも沸点が低い上にすぐ実力行使(笑)。可愛いなあ。


遊び要素もふんだんで最後は笑顔で終わる映画。
そういうのが大賞系を受賞することは素直に嬉しい。
表層が重かろうと明るかろうと良いものは良いんだものね。