次回公演の仮タイトルを変えてみました。
今までは仮タイトルがそのまま決定していたので、
相当珍しいことです。ていうか初めてです。


早い時期に納得できるタイトルが決まると、
コンセプトが固まるので、お話がブレにくくなります。
タイトルも重要だが本当に重要なのは
絶対に切っちゃいけない一本の柱を見つけておけるかどうか。
いいタイトルは、その柱を忘れさせないのです。


長い時間と沢山の人の手を必要とするものは、
色んな事情で派手な増改築を繰り返すことになる。
それでも作品が指向性を失わないためには、
この柱を絶対に見失わない事が必要なのです。
また、この柱は細ければ細いほどいい。
太いと邪魔な上に、結局その柱のせいでデザインが限定されてしまうから。
細くともしっかりとした一本の柱。
自分の感覚だと、「作る」というより「見つけ出す」感じ。


この柱がねえ・・・気がつくと判らなくなってるんですよ。
なんせ増改築で建物の形が大きく変わるからね!
再度探すのは本当に大変だし、つい「っぽい」柱をつかんでしまう。
そうして大事な柱を容易く切っちゃう訳ですな。
傍目大丈夫そうに見えても、それは倒壊と同義です。
感覚のお話で恐縮ですが。
「最初の気持ち」とか言う目に見えないモノを維持するのって
思っているよりも、すんごくすんごく難しいことなのですよ。